教授挨拶

教授挨拶

教授挨拶

長谷川教授 挨拶


当教室のホームページをご覧頂き、ありがとうございます。教室は第4内科としての講座開設以来37年目となり、長谷川が責任者を拝命してから8年目となりました。この間、医療連携の拡大、幅広い腎疾患・関連領域診療への対応、研究活動を核とした創造性ある臨床医の育成、研修医・専攻医教育の拡充、に力点を置き運営して参りました。昨年度は前嶋明人先生を教授にお迎えし、指導層の充実を図りましたが、中堅層、若手も育ちつつあり、8年前に植えた苗が少しずつ生長してきていることを実感しています。
今年度も以下の点を教室の重点方針としています。


①優れた臨床医を育成する上で不可欠であり、かつ最も効率的な方法でもある研究活動を更に拡充発展させ、教室員全員がテーマを持ち、基礎研究、臨床研究、診療解析に従事していくこと
②女性医師、若手医師のワークライフバランスに配慮し、ライフステージに応じた働き方、活動への参加を支援し、教室員全員が「仕事が面白い」と感じられる職場を提供すること
③医療連携を拡充発展させ、地域における責任を果たしていくこと
④学位取得を奨励し、大学院進学、研究留学を推進していくこと
⑤専門医資格を確実に取得していくことを支援すること
⑥腎臓内科医が関わる全ての分野で、専門性と統合性を併せ持った質の高い医療を提供していくこと


当教室が最も重視しているのは人材の育成、教育であり、診療、研究、教育の目的はこの一点に集約されると考えています。研究活動の目的も必ずしも成果や業績を挙げることにあるのではなく、研究活動を通じて創造性と客観性を養って頂く事を重視しています。

当教室の診療、研究領域は多岐にわたっており、日常は多忙です。これを支える原動力はチームワークであり、教室内の透明性であり、互いを認め合う文化です。この文化があるからこそ、学年や資格によらず意見を交わし合えるカンファレンスや学外出向、女性医師支援などが可能となっています。この独特の雰囲気は、一日でも見学して頂ければ十分に感じ取っていただけるような、当教室が最も自慢できる文化と考えています。

私たちの教室のモットーは「多様性」であり、教室のシンボルマークは、大きさ、色、形など極めて多様な植生を示すことで知られるエゾギグ(アスター)の葉を象ったものです。腎臓内科医が関わりうるほぼ全ての領域をカバーし、教室としても各個人としても、特定の分野に偏ることのない多様性ある教室の文化と、多忙な臨床を支えるチームワークの良さを、これからも大切にしていきたいと思います。

2021年4月
長谷川 元
埼玉医科大学医学部 教授
埼玉医科大学総合医療センター 副院長
腎・高血圧内科学 運営責任者、腎・高血圧内科 診療部長

前嶋教授 挨拶


着任のご挨拶

 令和2年9月1日付けで腎・高血圧内科学教授を拝命致しました。平成6年に群馬大学医学部卒業後、群馬大学腎臓・リウマチ内科および自治医科大学腎臓内科に在籍し、腎疾患の診療・教育・研究に従事して参りました。

 ご存じのように慢性腎臓病患者数は約1330万人、成人の8人に1人が該当すると言われています。生活習慣病の増加や高齢化とともにその数は年々増加しており、新たな国民病と言っても過言ではありません。
 腎臓は「非常に複雑かつ精密な仕事をする賢い臓器」なので、腎臓の不具合は全身に影響し、一方、全身性疾患の臓器症状として腎障害が出現します。様々な医療行為(手術、投薬、造影剤検査など)が腎機能に影響することも少なくありません。腎機能低下症例の管理について、腎臓専門医へのコンサルテーションは年々増えており、日常診療において腎臓専門医の果たすべき役割は非常に大きいと感じています。
 慢性腎臓病患者数あるいは透析患者数を減らすためにも、「腎臓を通して全身を診ることができる内科医の育成」に尽力したいと考えています。

 臨床や医学教育に従事する一方、基礎研究にも精力的に取り組んできました。大学院入学時から現在まで一貫して「腎尿細管の再生メカニズム」に焦点を当てて研究しています。腎臓に内在する再生能力を最大限発揮することができれば「機能腎の再生」も夢ではありません。基礎研究により得られた知見を創薬につなげて「腎再生医学の確立」への第一歩にしたいと考えています。
 最近では「尿細管の老化メカニズム」や「急性腎障害における新規尿中バイオマーカー探索」にも積極的に取り組んでおり、今後は臨床の教室であることを活かして、ヒトサンプルを用いた臨床研究をさらに発展させていきたいと考えています。

 いずれにしても、腎臓病学において取り組むべき課題はたくさん残されています。これまでに培った技術・経験を最大限に活用して、「リサーチマインドを持った若手医師の育成」ならびに「独創性の高い基礎研究および臨床研究」に取り組んでいきたいと考えています。

2020年9月
前嶋 明人
埼玉医科大学医学部 教授
腎・高血圧内科 診療副部長