医学生・研修医の方へ

取得可能資格

当教室に在籍することで取得可能な各種認定医、専門医、及び学位の取得についてご説明します。

専門医等

新専門医制度の開始、後期研修医制度の開始により、各資格の取得時期には若干の相違が生じるものと思われます。

  • 日本内科学会認定 内科専門医 (後期研修医として教室に所属してから3年)
  • 日本腎臓学会認定 腎臓専門医 (内科専門医取得後2-3年)
  • 日本透析医学会認定 透析専門医 (内科専門医取得後2-4年)
  • 日本高血圧学会認定 高血圧専門医
  • 日本アフェレーシス学会認定 血漿交換療法専門医
  • 日本医師会認定 産業医

医学博士号(学位)取得

教室では学位の取得を推進しています。その理由として、
①創造性豊かな、自分の頭で考えられる臨床医の育成には研究の経験や研究で培われる客観的で創造的なものの考え方(リサーチマインド)が重要と考えること
②将来の流動的な医療制度において学位の有無が大きな意味を持ってくると考えられること
などがあります。以下に挙げるような複数の方法があります。

一般大学院生

博士(甲)を取得するコースです。一般的には入局数年後に大学院に入学し、身分は学生となります。入学後3〜6年で研究をまとめ、学位論文(thesis)を提出し、審査を受けることとなります。若い頃の一時期を研究に打ち込みたい方に向いています。教室としてもアルバイトの斡旋などで経済的に支援しています。

社会人大学院生

大学助教、診療科の医員の身分を保持し、診療にも従事しながら大学院生となり、研究に力点を置いていくコースで、やはり博士(甲)が取得できます。一般大学院生に比べると研究に割ける時間は少なくなりますが、反面臨床から離れることにやや不安がある方には向いています。大学からの給与も従来通り支給されます。当教室では入局2〜4年目で入学される例が多いようです。

論文提出による学位取得

博士(乙)を取得するコースです。助教、医員としての勤務をこなしながら空いた時間を使って臨床研究、基礎研究などを行い、まとめた研究成果を論文として発表し、学位の申請を行う事になります。当教室では入局2〜4年目から仕事を始め、7〜9年目程度で学位を取得するのが一般的です。多忙な臨床をこなしながら研究を行っていきますので、研究の進捗と臨床との兼ね合いでかなり忙しい時期もありますが、多くの先生がこの方法で学位を取得されています(年間1-2名)。出産、子育てで大学病院の第一線を離れた方でも「専攻生」となって研究を続け、学位を取得されているケースもあります。

留学、学外研修

教室では学外での研修や留学をお薦めし、支援しています。これまでにも、多くの先生方が学外での研究や臨床の経験を積んでいます。

学外での臨床研修

教室では虎の門病医院や聖路加国際病院など、学外の水準の高い医療施設での臨床研修をお薦めしています。自らの臨床スキルの向上はもちろんですが、全国から集まっている若い医師達と切磋琢磨することで自分の力量が見え、足りないところが分かると共に、逆に自信を持てるようにもなります。

研究留学

当教室では専用の研究室とスタッフを持ち、独自に基礎研究を展開できる体制を整えており、実績も挙げています。しかし本格的な研究を集中的に行うには不足する部分もあり、国内、国外の研究施設への留学をお薦めしています。新しい技術の習得だけでなく、他領域の研究者と交流し、議論することは医師としても研究者としても、大きな成長を促してくれます。