医学生・研修医の方へ

前期研修プログラム

初期研修医に関する研修プログラムは、病院のプログラムに準じています。埼玉医科大学総合医療センターのホームページより、初期研修プログラムを参照してください。

当教室独自の取り組み

初期研修医対象のクルズスの開催

当教室独自の取り組みとして、内科医、臨床医として共通に求められるスキルを中心とした、下記の様なクルズスを毎月行っています。

穿刺法
救急対応の基本
病理組織 標本の見方
栄養管理の基本
腎炎治療の概略
輸液・電解質代謝異常の診方
体外循環(透析)療法
血圧管理の基本

当科の初期研修医指導の基本方針

当科研修期間中は診療チームカンファレンス、週 2 回の病棟カンファレンス、血浄センターカンファレンス、回診、指導医からの指導などを通じて、内科あるいは臨床医学全般に関わる基本スキルと共に、論理的な思考に基づく診断・治療えを身につけて頂き、併せて医療安全と多職種医療連携、などを修得して頂けるよう指導しています。

1年目研修医に対しては、腎臓内科に特化せず、臨床医として必要な基本スキル(急変対応や身体診察、メディカル・インタビュー)を修得して頂くこと、疾患の重篤度、頻度、臨床的蓋然性などに従った実戦的な鑑別診断プロセスを身につけて頂くこと、医療安全への配慮や他職種との協働の重要性と必然性を理解して頂くこと、等を重視して指導しています。

2年目研修医に対しては、診療チームの一員として、診断・治療方針の決定プロセスへの積極的参加を促すことを特に重視しています。また腎臓内科領域の幅広さ、奥の深さを実感して頂き、同時に研究との垣根が低い領域である事から、研究と臨床とが一体である事を理解してもらえるよう配慮しています。診療はマニュアルや慣習に従った作業であってはならず、真の臨床には常に独創性と科学的論理性が求められることを共に学んでいきたいと思っています。

研修医発表会

当科に毎月ローテートしてくる初期研修医を対象に、発表会を開催しています。毎月の最終木曜朝の抄読会の時間を使い、1年目研修医には各自の受け持ち症例に関連したテーマ(例 血管炎の病態と治療、IgA腎症の診断と治療、心腎症候群の分類と治療、低Na血症の鑑別、等)を与え、発表して頂いています。症例の背景を深く探求する訓練やプレゼンテーション技術の向上に資する場としています。2年目研修医には受け持ち症例の中から1例を選び、症例報告をして頂いています。客観的で論理的な診療の重要性を再認識して頂き、また症例をまとめる手順を修得して頂く場としています。