血液浄化センター

ご挨拶

センター長挨拶


 血液浄化センター ホームページにお越しくださり、誠にありがとうございます。血液浄化センターを代表して、ご挨拶、ご紹介させていただきたいと思います。
 埼玉医科大学総合医療センター血液浄化部門は、約30年前の開院当初から人工腎臓部として、本館2階(現在、ローソン、タリーズコーヒーの場所)に透析ベッド11床、腹膜透析診察室1室で、腎・高血圧内科(旧第4内科)の基本学科のもとで運営されていました。病院改築に伴い、本館1階西側(旧 高度救命救急センター跡地)に移転し、2017年7月全面オープンしました。現在は透析ベッド20床、外来診察室3室、在宅透析指導室1室と業務拡大され、人工腎臓部は発展的に血液浄化センターの名称に変わり、病院中央部門の一つとして、腎・高血圧内科を中心に運営されています。
 血液浄化療法を必要とされる患者は、腎・高血圧内科はもちろんですが、神経内科、消化器内科・外科、血管外科、皮膚科、膠原病内科をはじめとする様々な診療科にまたがっています。透析療法のみならずアフェレシス療法、急性血液浄化療法などの特殊血液浄化療法は当センターが積極的に取り組んでいる部門であります。近年では小児救命救急センターの開設に伴い、日齢数日の赤ちゃんのような従来困難であった治療も行っています。埼玉川越を中心とした医療圏において、中核施設として役割を果たしていけるよう、地域の医療機関様から信頼される血液浄化センターとして、その任をしっかり果たしていく所存でございます。
 現在は、透析導入、合併症入院を中心にした血液透析部門、従来の腹膜透析外来をより発展させ在宅血液透析を積極的に取り入れた在宅透析部門、血液透析患者のもっとも大切なバスキュラーアクセス(シャント)を守るための管理、治療を担うバスキュラーアクセス部門、集中治療を中心とした急性血液浄化療法やアフェレシス療法を行う特殊血液浄化療法部門、そして、当院臓器移植センターと連携をし、献腎移植(登録埼玉県下1位)、生体腎移植を積極的に進めていく腎移植部門、この5つの部門がしっかり連携しながら運営されているのは全国的に見ても数少ない大学基幹病院の一つであります。我々にとっても大きな財産でありますので、大切に運営してまいりたいと思います。
 これらを支えているのは、病院内のスタッフです。大学病院の使命として、臨床のみならず、研究、教育をも推し進めていく所存です。現在、社会人大学院生の医師、臨床工学技士が在籍し、修士、博士を目指して頑張っています。頑張ろうとしている皆さんがしっかり臨床経験を積みながら、学位や専門医等の資格取得、そして教育に携わっていけるよう、しっかりサポートしていけるよう運営してまいりたいです。現在も多くの日本腎臓財団の研修で来院していただいていますが、引き続き、当該領域が発展していけるよう、見学実習は大歓迎でございます。熱意のある医師、看護師、臨床工学技士をはじめとした様々な医療スタッフに注目していただけるよう血液浄化センター一同頑張ってまいります。

血液浄化センター長 小川智也