当科で扱う主な病気

バスキュラーアクセス 手術・PTA

血液透析を行うためには1分間に200-250mlの血液を体外で循環させて濾過・透析をする必要があります。このような大量の血流量を確保するためのルートをバスキュラーアクセス(シャント、透析用カテーテルなど)といいますが、当科では積極的にバスキュラーアクセスの診療も行っています。
血液透析を始める準備として、前腕の動静脈を吻合する手術を行いシャントを作製します。シャント手術は病院によっては外科系の診療科が担当することも多いですが、当科では年間約150件のシャント手術を行っています。
またシャントは高流量によるストレスや頻回の穿刺により、狭窄や閉塞といったトラブルを起こすこともあります。シャント血管の狭窄や閉塞に対して、血管内カテーテル治療(経皮的血管拡張術:PTA)も行っています。PTAは狭窄したシャント血管にバルーンカテーテルを挿入し血管拡張を行いますが、血管を温存することができ、また基本的に外来で治療ができるため患者さんへの負担が少ない治療になります。当科では、当院と関連施設において年間約500件のPTAを行っています。
当院は地域のアクセス診療の中心を担うため週3回のアクセス外来を開設し、近隣のクリニックなどから多くの患者様を受け入れて診療にあたっています。