当科で扱う主な病気

慢性腎炎・ネフローゼ症候群

当科は埼玉県科でも数少ない腎疾患の専門医療機関であり、日本腎臓学会の指定する腎臓専門医研修施設です。急性および慢性腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症や膠原病性腎症といった専門的加療が必要となる種々の腎疾患に関しても、近隣の施設より御紹介を受け診療を行っております。
当該疾患の診断に重要となる腎生検においても、適応を慎重に検討しながらも年間に100件を超える検査を施行しております(2015年腎生検件数 140件)。

組織所見に関しては科内でのカンファレンス並びに院内病理部との合同カンファレンスにおいて検討され、診断確定並びに治療方針の決定を行っております。
腎炎・ネフローゼに関する当科の治療方針としては、蓄積されたエビデンスに基づく確立された免疫抑制療法(ステロイド、カルシニューリン阻害薬、エンドキサンetc.)を標準治療としつつ、難治性病態に関しては大学病院の責務として高度かつ先進性的な診療(リツキシマブなどの生物学的製剤etc.)や体外循環技術を用いた血液浄化療法(血漿交換、LDLアフェレーシスetc.)にも積極的に取り組んでいます。

<当科で研修を希望される皆さんへ>

当科は全国的にも有数の年間腎生検件数を施行しており、腎炎・ネフローゼ症候群といった疾患に関しては非常に豊富な診療経験が可能です。院内各科との連携も密に行っており、特にリウマチ膠原病内科などよりは各種膠原病性腎疾患に関するコンサルトを豊富に受けており、これら疾患の経験も豊富です。
腎組織診断の修練に関しても、医局内での教育の他、院内病理部との合同カンファレンスも適宜開催しているため研修が可能です。また腎組織診断を専門とする部外講師を定期的に招き、カンファレンスやレクチャーを開催し医局員全体の診断能力の向上を図っております。是非伴に学んで行きましょう!

<当科の受診を希望される皆さんへ>

当科では埼玉県では数少ない腎臓専門医による腎炎・ネフローゼ症候群の専門的加療を行っております。
診療に関しては確立された標準治療を基本に行っております。診療に際しては患者様への情報提供を行いながら、伴に診療を進めて行く方針としております。また、セカンドオピニオンも受けており、適宜御相談を頂ければと思います。