教室紹介

教授挨拶

略歴
1994年 群馬大学医学部卒業
1994年 群馬大学第3内科入局、関連病院にて研修
2001年 群馬大学大学院博士課程修了(医学博士)
2001年 群馬大学生体調節研究所・研究員
2003年4月〜2006年3月 
 カリフォルニア大学サンディエゴ校留学
 博士研究員
2006年 群馬大学生体統御内科学・教務員
2007年 群馬大学腎臓リウマチ内科・助教
2011年 群馬大学腎臓リウマチ内科・講師
2014年 群馬大学・医療開発医科学・准教授
2018年 自治医科大学腎臓内科学・准教授
2020年 
 埼玉医科大学総合医療センター腎・高血圧内科
 教授/診療副部長
2025年 
 埼玉医科大学総合医療センター腎・高血圧内科
 教授/運営責任者/診療部長

腎・高血圧内科のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。


当教室では、慢性腎臓病、急性腎障害(AKI)、高血圧をはじめ、膠原病・血管炎、電解質異常や薬剤性腎障害、周術期管理まで、腎臓内科の幅広い領域を横断的に診療しています。血液透析・腹膜透析など腎代替療法も幅広く対応し、患者さんの生活背景や合併症を踏まえた最適な治療選択を支援しています。


腎臓は「全身を映す鏡」とも言われます。患者さん一人ひとりの病態を丁寧に観察・評価し、早期発見・早期介入を徹底することで、腎機能の保護と合併症予防、健康寿命の延伸を目指しています。

人材育成は当教室の最重要ミッションです。Generalistとして全身を俯瞰する力と、Specialistとして腎領域を深く学ぶ力の両方を兼ね備えた「腎臓を通して全身を診ることができる医師」の育成を目指しています。

系統的な指導、豊富な症例経験、研究の機会を提供し、専門医取得と学位取得の両輪を支援します。リサーチマインドを持ち、人格・臨床能力に優れた医師を育てることこそ、地域医療と学術の持続的発展につながると信じています。さらに、若手医師や女性医師のワーク・ライフバランスを重視し、柔軟な勤務体制やライフイベントに配慮したキャリア設計を整備すると同時に、誰もが安心して学び、成長できる環境づくりにも力を注いでいます。

研究面では、大学院生を中心として、臨床で得られる知見を基に、基礎研究・臨床研究に取り組んでいます。各種腎疾患の早期診断・活動性・腎予後を反映する新規バイオマーカーの探索、腎臓の再生・老化メカニズム、CKD進展抑制に直結する研究成果を世界に発信したいと考えています。

今後も教室員一同、一層努力を重ね、腎臓病学の発展と医療人材育成に尽力してまいります。

埼玉医科大学医学部 教授
腎・高血圧内科 運営責任者(診療部長)

前嶋 明人




埼玉医科大学医学部 教授
腎・高血圧内科 診療副部長
血液浄化センター長

小川 智也

地域医療への貢献を目指して、
新たな挑戦を

令和7年4月より、新たな体制のもと教室が始動いたしました。ここに改めて、関係各位の先生方ならびに皆様にご挨拶申し上げます。

私は平成9年に本学を卒業後、当センターで研修を経て腎・高血圧内科(旧第4内科)に入局し、研鑽を重ねてまいりました。令和4年4月1日付で腎・高血圧内科学教授を拝命し、前嶋明人先生をはじめ諸先生方とともに、より良い教室づくりを目指して取り組んでおります。

私自身、総合医療センターで育てていただいた者として、研修医時代から「この教室には多彩な専門性を持つ先生方が集っている」と感じてきました。それは入局を決意する大きな理由の一つでもありました。入局後は多くの経験と先輩方のご指導のもと、自らの進むべき領域に打ち込むことができ、今日に至っております。

腎疾患は長期にわたり患者さんの生活に深く関わる病気であり、日々の仕事や生活を考慮した包括的な診療方針が不可欠です。私たちは、患者さん一人ひとりのニーズに応じた医療を提供できるよう、知識と技術の研鑽を重ね、より良い生活を支える医療と支援の実現を目指してまいります。腎臓内科領域で学ぶことが、良き医療人への確かな道であると信じています。

これまで血液浄化療法を中心とした学術活動や医療技術の提供に力を注いできました。川越キャンパスでは臨床・教育・研究の三本柱を整え、今後も新たな挑戦を続けてまいります。特に実臨床の現場では、指導医のもとで実践的に学ぶ教育を重視しています。内科の教室でありながら、専用の手術室を設けていただいたことも、次世代の多様な人材育成に大きな力となっています。教育と研究を通じ、適切な医療評価ができる力を養えるよう努めてまいります。

教室の発展は、地域医療の充実に直結するとともに、腎臓病学の進歩にも必ず寄与すると確信しております。今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2025年10月