学生・研修医の方へ

腎臓内科の担当領域

腎臓内科医とは- 究極のGeneralist -

腎臓内科医が関わりうる領域は多岐にわたります。全ての領域にわたって関わりを持つ腎臓内科教室は、実は多くはありません。当教室では疾患、学問領域、手技、治療法など、極めて多様である事が最大の特徴と言えます。特定の領域に限定されない、全身を診る習慣と技術が身につき、将来の選択の幅が広がります

慢性腎臓病(CKD)は年々増加傾向             → 社会的ニーズが非常に高い
検尿異常 ⇒ 腎炎・ネフローゼ ⇒ 腎不全 ⇒ 透析医療       → 一貫した管理が可能
腎臓の役割 
・老廃物の排泄・血圧調節・体液バランス(電解質・酸塩基平衡)
・内分泌機能(造血/カルシウム代謝)            → 担当領域は実に幅広い
腎臓病は全身性疾患(生活習慣病・膠原病)と密接に関連 
              → 全身に生じる病態を総合的に管理する能力が要求される

他科からのコンサルトが多い(急性腎障害、電解質異常など) 
                 → 他領域の診療科と連携、コーディネーター的役割




腎臓専門領域の習得目標

  • 腎生検の手技と腎生検標本の評価ができる
  • 腎臓の生理学、病理学の基礎的知識を習得する
  • 腎疾患一般(腎炎、糖尿病性腎症、膠原病など)の診断・治療ができる
  • 急性腎不全患者の診断・治療ができる
  • 慢性腎不全患者の管理、透析の導入・管理ができる
  • 水・電解質異常、酸塩基平衡異常の診断・治療ができる
  • 降圧薬の種類と使い方を習得する
  • ステロイドや免疫抑制剤の使い方を習得する
  • 日和見感染症の診断・治療法を習得する