患者さんへ

腎代替療法

透析療法

血液透析を中心とした領域ですが、当科では維持透析は原則として行っておらず、腎不全患者さんへの透析導入、シャント作成、透析患者さんに合併症が生じた際の集中的な治療などを担当しています。状態が安定した患者さんへの透析(維持透析)は、当科からの医師派遣などにより緊密な連携体制をとっている各地域の維持透析施設を中心に、ご紹介をしています。腹膜透析については約60名の患者さんの診療にあたっており、県内で最も多い数となっています。腹膜透析の利点を生かした治療選択のほか、心機能が低下した患者さん、高齢の患者さんにも腹膜透析をお勧めしています。また腎不全患者さん特有のメンタル面の不調に対しても、心理療法士との連携により積極的にアプローチしています。

またクローン病、潰瘍性大腸炎に対する白血球除去療法や自己免疫性神経疾患に対する免疫吸着療法などを、消化器内科、神経内科などとの連携のもと、全国的に見ても上位に位置する診療実績を挙げています。

腎移植

腎移植は進行期腎不全に対する唯一の根治的療法です。腎移植患者さんの長期管理には慢性腎臓病の管理に加え、感染症や心血管合併症予防、糸球体腎炎再発や慢性拒絶反応等の移植腎障害の診断、治療などの内科的管理が重要です。そのため、欧米では腎臓内科医が移植医療に果たす役割は大きいですが、日本では腎臓内科医の移植医療への関与が少ないのが現状です。

総合医療センターはシッピングから慢性期管理まで、移植に関する全てを単一施設で実施しうる数少ない施設として、県内腎移植医療の中心的な役割を果たしています。当施設では、腎移植希望の患者さんの登録とメディカルチェックは内科が中心に、術前評価と手術及び周術期管理は外科が、術後急性期から移植後の慢性期管理は内科が、それぞれ担当し、腎・高血圧内科と肝胆膵・小児外科(移植担当診療科)の緊密な連携による集学的医療を実践しています。このように腎臓内科医が移植医療に積極的に関与していることも当教室の特徴で、慢性期管理のための移植外来も設置しています。